米配車大手ウーバー・テクノロジーズは5月10日にNYSEに上場予定で予想評価額が最大915億ドルといわれている。設立から約10年間でここまで成長することを予測できた人は当初は少なかったのではないか。同社のミッションは「We ignite opportunity by setting the world in motion.(世界を変えていく機会の創出)」。社名にもなっているように、テクノロジーの応用無くしては、このミッションは実現できない。一方で、単なるテクノロジーの進化だけでは社会的な価値は創造できない。ウーバーのIPOは商業経済と共有経済のハイブリッドの象徴的な現象と認識できる。固定観念や社会的な因習等から自分を自由にして、様々な既存の価値にしっかりと目を向けて、テクノロジーを応用してそれらをリミックスする。そうすることで「新しい価値」を創造したり「より良い解決策」を見出したりしていける時代になったといえるのではないか。勿論、何を実現するにもミッションやビジョンそしてパッションといった「人間の心」に通じるものが大事であることはいつの時代も変わらない。また、不変と可変について適切な判断が求められる時代であるとも感じる。

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